落石防護・雪崩予防・堆積土砂対策兼用柵
SPARCフェンス
SPARC FENCE
国土交通省NETIS登録番号:HR-130008-A(掲載期間終了)
SPARC フェンスは、主に斜面上で落石を捕捉する落石防護柵で、落石エネルギー300kJまでに対応が可能です。支柱、ワイヤロープ、ワイヤネット、金網、アンカー基礎で構成されており、構造物全体で落石の衝撃を受け止めます。緩衝金具を用いない構造となっているため、繰り返し発生する落石に対して初期の性能を保持し、変形量を最小限にとどめます。対応落石エネルギーおよび変形量は、実物の供試体を用いた衝撃実験によって確認をしました。複数回の実験後も残存柵高を70%保持し続けました。
緩衝装置を用いない構造のため、積雪や堆積土砂の静荷重にも対応することができます。積雪地域での落石対策や、落石の危険のある斜面での雪崩対策に有効です。さらには、風化が進んだ斜面の防護柵や、切土斜面工事現場での落石・土砂堆積用仮設防護柵としても活用することができます。
落石捕捉時の変形量が小さく、保護対象物の比較的近くに設置が可能
SPARCフェンスは、落石捕捉後における部材の変形や柵高の減少が小さく、落石捕捉時のネット変形量も小さいため、比較的保全対象に近づけた配置が可能です。道路際にも設置することができます。
繰り返し落石が発生する現場に設置が可能
連続で行った複数回の衝撃載荷重実験の後も残存柵高を70%以上保持することができました。つまり、繰り返し落石が発生する現場でも使用することが可能であり、メンテナンスの頻度が比較的少なくてよい工法であるといえます。
落石・雪崩・堆積土砂に兼用可能な工法
落石エネルギーに合わせて、60kJ、100kJ、300kJの3つのタイプをラインアップしており、SPARC60は積雪深3.5mまで、SPARC100/300は積雪深3.0mまで対応することができます。また、堆積土圧にも対応した構造であるため、「積雪地域での落石対策」「落石の恐れのある現場での雪崩予防対策」「切土斜面工事の現場での落石・堆積土砂用の仮設防護対策」など、様々な用途に幅広く使用できます。
アンカー削孔
支柱基部のアンカー位置では、削岩機を用いて削孔を行います。
山側、端部アンカー位置では、軽量小型削孔機を用いて削孔を行います。
アンカー材挿入
山側、端部アンカー位置では、削孔完了後、ワイヤアンカーを孔内に挿入します。
グラウト注入
アンカー全体にグラウトを注入し、オーバーフローを確認します。
アンカー確認試験
施工したアンカーが、設計を満足しているのかを確認します。
支柱架設
ベースプレートを設置し、支柱を架設します。
ワイヤロープ・ネット設置
ワイヤロープ・ネットを所定の位置に取り付けます。
金網設置
金網をネット山側面に取り付けます。
完成