製品詳細
中規模の落石を経済的に対策 維持管理性に優れた落石防護網
中規模エネルギー吸収型ポケット式落石防護網工法
スロープガードネットRタイプ
スロープガードネットRタイプを崖に設置したイメージ
スロープガードネットRタイプを実際に使用した写真
工法概要
スロープガードネットRタイプは、落石の危険性のある斜面をワイヤロープと金網で覆って、落石を安全に法尻まで誘導するポケット式落石防護網です。最大200kJの中規模落石エネルギーに対応します。
構造
スロープガードネットRタイプは、支柱、金網、ワイヤロープ、緩衝金具で構成されています。基礎はアンカー構造であり、山側・下部にはワイヤアンカーを、支柱基部にはアンカーロッドを用います。金網の変形とワイヤロープのスリップによる緩衝金具との摩擦で、効率良く落石エネルギーを吸収します。
正面図と横断図
エネルギー吸収機構
落石が当たると金網が変形してワイヤロープに張力が発生し、衝突金具とワイヤロープとの間に摩擦が生じつことで落石のエネルギーを吸収する
1
ポケット部で落石を捕捉し、金網が変形してエネルギーを吸収します
2
ワイヤロープに張力が発生します
3
ワイヤロープの張力がスリップに達すると、緩衝金具内のワイヤロープが滑り出します。緩衝金具とワイヤロープの摩擦により、エネルギーを吸収します
4
落石の停止
ワイヤロープと緩衝金具に摩擦が発生
ワイヤロープと緩衝金具に
摩擦が発生
実験
衝突前 衝突後
衝突前
衝突後
実規模重錘衝撃実験
実験方法:供試体に対する重錘自由落下実験
実験部材:積層構造金網
時期:2014年4〜9月
場所:新潟県
載荷エネルギー:30〜200kJ


実験では、緩衝金具・ワイヤロープ・複数枚重ねた金網で構成した金網部の供試体を架台に設置して、重錘の自由落下により再現した30〜200kJのエネルギーを加えました。それぞれの衝撃規模で、供試体による重錘の捕捉を確認しました。
製品の特長
1
中規模での落石対策において優れた経済性を発揮
経済性や性能から、従来工法や高エネルギー吸収型ポケット式落石防護網の中には最適な工法が少なかった中規模落石エネルギーをカバーします。
経済性や性能から、従来工法や高エネルギー吸収型ポケット式落石防護網の中には最適な工法が少なかった中規模落石エネルギーをカバーします
2
緩衝金具を金網下部に配置、維持管理作業を容易に行うことが可能
緩衝金具を法尻付近に配置しています。 足場や高所作業車を用いずに取り外しが可能なため、落石捕捉後のワイヤロープの引き戻しや緩衝金具の交換といった維持管理を従来工法より比較的容易に行うことが可能です。
緩衝金具
施工手順
1
機材・材料の搬入と材料検収
機材・材料の搬入と材料検収
2
アンカー削孔
アンカー削孔
3
グラウト注入
グラウト注入
4
支柱基部プレート設置
支柱基部プレート設置
5
支柱設置
支柱設置
6
各種ワイヤロープ設置
各種ワイヤロープ設置
7
金網設置
金網設置
8
金網設置
金網設置
9
完成
完成