蓮根型中空構造鋼管式鉛直型崩壊土砂防護柵工法
スロープガードフェンスタイプLE
SLOPE GUARD FENCE / TYPE LE
国土交通省NETIS登録番号:HR-100008-A
崩壊土砂防護柵「スロープガードフェンス タイプLE」は、鋼管内部に小口径鋼管を束ねて配置してモルタル充填をした補強支柱部材「LST鋼管(蓮根型中空構造鋼管)」を地中に建て込み、支柱間にパネル式のワイヤメッシュネットを設置した構造となっており、ネット面で土砂を受け止めます。
LST鋼管断面図
支柱部材(LST鋼管)は、鋼管内部に小口径鋼管を束ねて設置して、モルタルを充填した特殊支柱部材です。
実物実証実験によって、部材が大きく変形しても耐力を概ね保持できることが確認され、衝撃を受ける構造に必要な靭性を非常に高いことが証明されています。
実物実証実験によって、部材が大きく変形しても耐力を概ね保持できることが確認され、衝撃を受ける構造に必要な靭性を非常に高いことが証明されています。
LST鋼管の曲げ耐力確認試験の様子と結果
内部の小口径鋼管の変形効果により外側鋼管の応力集中を防止するため、最大変形40度を越えても支柱は破断せず、耐力を保持したまま変形を続けました。長時間の継続的な荷重にも対応することが可能な耐荷材と言えます。
軟弱な地盤でも地盤改良が必要ない上部・基礎一体型の構造
コンクリート擁壁とH型鋼支柱で構成された従来工法では、軟弱な地盤条件の現場で設置する際に、地盤改良や杭基礎の検討をする必要がありますが、スロープガードフェンスタイプLEは、支柱本体が杭構造であるため基礎構造と併用することができます。その結果、施工期間やコストの縮減が可能になります。 現場の条件や建設上の制約によって、擁壁上に建て込まなければならない場合は、擁壁タイプを選択することも可能です。
高性能パネル式ワイヤネット - 土砂のすり抜けを防ぐ
従来の土砂防護柵では、一般的に、水平に設置したガードロープ形式が多く採用されてきましたが、ガードロープ形式では、荷重が作用した際に間隔保持機能が不足していると、土砂や落石のすり抜ける恐れがありました。スロープガードフェンス タイプLEは、支持面にワイヤーを格子状にしたパネル式ワイヤネットを使用しているので、土砂のすり抜けの心配がありません。
- 簡単に維持管理ができる
ワイヤメネットは取り外しが可能な構造となっているので、堆積土砂を簡単に排出することができます。
削孔工(ダウンホールハンマー)
鋼管支柱建て込み
上弦材設置
外周モルタル注入
各ワイヤーロープ設置
ネット設置
DTネット設置
完成